たにあい内科医院

Tel.049-265-7811

総合内科

Medical

総合内科

超高齢社会になり、生活習慣病の管理は生活の一部になっています。病院では、高度で専門的な医療を行っており、大変混雑しています。このため病院で皆さんの生活習慣や体調、精神的なバックグラウンドのすべてを把握することは困難です。また、専門医療を行う病院と、日々の細かい内科診療とを同じ病院で完結することは難しい状況です。
たにあい内科医院では、皆様の病気の経過だけでなく、生活のすべてを把握することではじめて、病気の診断と治療、健康の維持をできるものと思っています。
皆さんに、これまでの生活習慣や嗜好、治療などを丁寧にお聞きして、必要な検査や治療を考えていきます。
医療は一人ひとりへのオーダーメイドです。あなたの価値観や治療への希望をお話ししながら、最良の診療を行うことをお約束します。
せき、痰、鼻水、腹痛、下痢、吐き気などの風邪症状から、生活習慣病(高血圧、高脂血症、糖尿病、痛風など)慢性疾患、心筋梗塞・狭心症・脳卒中などの急性期医療からの退院後継続診療まで、幅広く診療いたします。

何でもご相談ください。

一般内科

一般的な風邪、インフルエンザ、肺炎、生活習慣病 (高血圧、高脂血症、肥満等)、痛風・尿酸値、糖尿病、貧血、喘息、アレルギー、肺気腫、腹痛、不整脈、狭心症など内科一般の診察を行います。
院長は日本内科学会認定 総合内科専門医・指導医です。

風 邪

季節を問わず、咳、鼻水、鼻づまり、のどの痛みや発熱など、鼻や喉に感染がおこり炎症を起こします。原因の9割以上がウイルスによるものです。
早めに治さないと、その後、気管支炎や肺炎になる場合もありますので、治るまで治療することをおすすめします。

インフルエンザ

インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。インフルエンザAとBがありますが、その亜型は毎年変わります。
インフルエンザに感染すると、1~5日の潜伏期間の後、38℃以上の高熱や筋肉痛などの全身症状が現れます。風邪よりも急激で、症状が重いです。

健康な人であれば、その症状が3~7日間続いた後、治癒に向かいます。気管支炎や肺炎などの合併症を発症しやすく、重症化すると脳炎や心不全になる場合もあります。
インフルエンザウイルスには強力な感染力があり、いったん流行すると、年齢や性別を問わず、多くの人に短期間で感染が広がります。
二次感染、合併症の予防が必要で、学校・会社へ出ていくために証明書が必要な場合は、作成いたします。

高血圧

成人病のひとつである高血圧は、4000万人以上、つまり3人に1人が高血圧といわれています。血圧が高い状態が続くと血管の壁に負担がかかり、血管を傷め、次第に血管が汚れて硬くなり動脈硬化になります。高血圧による心臓病、脳卒中はこうして起きます。血管が詰まる”梗塞”、血管が破れる”出血”が起きやすくなります。
原因は食生活(塩分の高い食事)や嗜好(喫煙・飲酒過多)、または運動不足や精神的なストレスなどの環境的要因が重なって起きてきます。原因を探ることも重要です。

脂質異常症

血液中にコレステロールや中性脂肪のような脂質が多いことをいいます。
余分な脂質は、動脈の壁にくっつき血管を硬く狭くして動脈硬化を起こします。
コレステロールには善玉コレステロール(HDL)と悪玉コレステロール(LDL)があります。LDLコレステロールは血管壁に付着して汚れとなります。一方善玉コレステロールは細胞内や血管内の余分な脂質をきれいにする働きがあるといわれています。
食生活やタバコなどの嗜好、運動不足、遺伝などが原因に挙げられます。

痛風・尿酸値 (高尿酸血症)

痛風とは
血液の中に「尿酸」が増えてしまうため、足の関節に尿酸が結晶になって溜まり、強い炎症を起こして痛みが出ます。
「痛風=風が吹いても痛い病気」というほど強い痛みで歩けないほどです。
血液検査で尿酸値が高くなったら(7.0mg/dL)高尿酸血症といいます。高尿酸血症が持続・変化すると痛風が起きてしまいます。

高尿酸血症を放置すると、痛風だけでなく、関節の変形、腎臓病、痛風結節などの病気を引き起こしてしまいます。
健康診断や病院の検査で高尿酸血症と言われたときは、早めに受診してください。

痛風発作
痛風で足の親指の関節(親指の付け根)が急に痛くなることを痛風発作といい、激しい痛みが襲います。痛みの場所はその他希に、膝、足の甲、アキレス腱、肘に出ることもあります。
痛みは1週間程度でおさまることが多いです。しかし高尿酸血症の治療を行わないと、痛風を繰り返し、合併症に至ってしまいます。

高尿酸血症の治療、痛風予防
尿酸の元は全身の細胞の遺伝子です。体の新陳代謝で細胞が壊れることによって自然に作られます。
さらに尿酸値が上がる原因は、
1,生活や食事習慣 (プリン体が多い飲み物や食べ物)、
2,高血圧、糖尿病、肥満などの生活習慣病に伴う体内の酸化によって、
3,抗がん剤や利尿薬などの薬によって細胞が壊れるため
などが考えられます。

治療は、安定期に尿酸値を下げることです。
1,生活改善 尿酸を下げるためにプリン体を含む飲食物を減らすこと、過剰な新陳代謝を避けるため減量や運動療法*。
2,薬物療法 尿酸を下げるために必要です。尿酸合成を止める薬、尿酸排泄を促す薬があり、適切な治療を行います。

*生活改善は一人ずつ内容が変わります。運動療法のやりすぎや過度の減量は、逆に尿酸値を上げてしまう可能性があります。年齢や身長、生活状況によって適切な提案をいたします。体質による高尿酸血症もありますので、適切な診断が必要です。

薬物療法
痛風治療の第一は、尿酸値を下げるための食餌療法です。
尿酸生成の原因になる、プリン体を多く含む食品の摂取を控えて、バランスのとれた食事を摂るようにしましょう。
また、食餌療法とともに、適度な運動を取り入れることも効果的です。さらに、必要に応じて薬物療法も行います。

尿酸の詳しい解説(私見を含みます):
尿酸は、全身の細胞の中にある細胞核に含まれる染色体の成分である遺伝子を構成する成分です。
遺伝子を作り上げている物質は「核酸」というもので、アデニン (Adenine)、チミン (Thymine)、グアニン (Guanine)、シトシン (Cytosine)、ウラシル (Uracil)、プリン (puRine)、ピリミジン (pYrimidine)という種類があります。これらはそれぞれの役割を終えると分解されて最後は「尿酸」になります。
人間は尿酸を分解する酵素を持っていません。腎臓や便から体外へ排泄していきます。人間が尿酸を排泄できる量は1日約700mg程度と限られています。尿酸が産生される量がそれ以上に増えると、その分が体内に蓄積されてしまいます。
一方で尿酸は、実は抗酸化作用が非常に強い物質で、ビタミンCよりも強い作用であるといわれています。体にとっては良い物質のはずですが、体内に蓄積して結晶になると悪さを始めてしまいます。
尿酸値が上がるということは、体の中で抗酸化物質を増やさなければならないような老化が起きているということではないでしょうか。おそらく体内で、動脈硬化など、全身の臓器や組織にに何らかの障害が起きると体内に酸化物質が増えて来ます。これに対抗するため、つまり必要な抗酸化作用を発揮するために尿酸値を上げて身体の老化を防止しようとする機構が働いているのではないかと思っています。生活や食事の改善で尿酸値が下がってくれればより自然な治療ということになりますが、痛風になるとなるとあまり長い時間待ち続けるわけにはいきません。
院長は、カナダのウェスタン大学医学部生理学教室で、心臓への尿酸とその分解前のアデノシンに関する影響を研究しました。これらの知識と経験を治療に役立てます。

糖尿病

血糖値が高くなる病気です。
人体にはたくさんの細胞がありますが、この細胞が働く為のエネルギー源が血糖、ブドウ糖です。

膵臓から出される”インスリン”というホルモンが、血液中のブドウ糖を細胞の中に取り入れる役割を果たしています。
しかし、糖分の多い飲食が続くと、インスリンの量が不足したり、働きが悪くなったりするため、血糖を下げられなくなります。
このため血液中のブドウ糖(血糖値)が高くなってしまいます。

血糖値が高いということは、体の細胞にエネルギーであるブドウ糖が十分に吸収されず、そのため全身の細胞の働きが悪くなります。
のどが渇く、尿が多い、傷が治りにくい、感染症にかかりやすい、疲れやすい、集中できないなどの症状が表れます。